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2025.05.16

【参加者募集中】9泊10日|新たに生まれ変わった「NAME CAMP 2025」

この夏、愛媛県北宇和郡松野町目黒(通称:森の国Valley)を拠点に、株式会社サン・クレアが主催する野外教育プログラム「NAME CAMP(なめキャンプ)」を開催します。

今年で5回目を迎えるNAME CAMP。

2025年は「自然と生きる力」「ひとと生きる力」「自分と生きる力」の3つのテーマを掲げ、四万十川流域の大自然を舞台にした、9泊10日の冒険へと出発します。

 

こだわりがぎゅっと詰まった、濃密な9泊10日

 

NAME CAMPを企画・指揮するのは、大学院で野外教育を専門に学び、卒業後に東京から愛媛の限界集落へ移住したディレクター・まいまい。

 

 

NAME CAMPの立ち上げに加え、昨年からは自然栽培農園の運営も本格的にスタート。

肥料や農薬に頼らず、自然の力を信じて育てた野菜は、今年のキャンプの食卓にも登場します。

自然と共に生きる暮らしと、子どもたちの学びが地続きにあること、それを体現するまいまいが描く今年のキャンプは、日数こそ9泊10日と短縮されましたが、1日1日がより濃密で丁寧に編まれています。

 

森・川・海と、いのちを感じる冒険の軌跡

 

四万十川流域の森・川・海を舞台に、今年も多彩なプログラムを用意しています。

 

01 キャンプの拠点

愛媛県松野町目黒、人口270人の限界集落にある2018年に廃校となった南小学校。

赤い色ととんがり屋根が目を引くこの校舎は、集落の中心に位置し地元の人々がふらりと立ち寄る温かな場所。

ここを拠点に森や山、川、そして海へと冒険が始まります。

地元の人たちとのつながりを感じながら、安心・安全なこの場所にはいつでも帰ってこられる居場所が待っています。

 

 

02 食といのち

NAME CAMPでは 「食べる」ことの本質に出会います。

食がどこから来るのかを学び 「いただきます」の本当の意味に気づく体験。

自然といのちのつながりを体で実感する。食材は松野町目黒集落にある自然栽培農園moriamuの「サステナブルファーム」から、まさにSoil to Plate(土からお皿へ)。

ここで育てられた野菜やお米は自然栽培で育てられた安心・安全なもの。

自分たちの手で食材を調達し、仲間と一緒に作り上げた食事は、冒険を支える大切なエネルギーとなります。

 

 

03 川

滑床渓谷の源流から湧き出た清らかな水。

「奇跡の軟水」と呼ばれるほど柔らかく、肌に触れるとまるで全身を優しく包み込むような感覚を味わうことができます。

目黒川を通り、やがて太平洋へと注ぐその流れは、山と海をつなぐいのちの道─四万十川。

地元の人々は、そっと気を配りながらこの川とともに暮らしています。

真夏の陽ざしの下、冷たい清流に手を伸ばします。

うなぎ釣りに川下り。

水とたわむれるうちに、川の流れがいかに自然と一体であるかを知ることができます。

その流れに身を任せるたび、命のつながりを感じるのです。

 

 

04 海

森や山、そして川をめぐった水は、高知県と面する太平洋、いや、世界へとつながる大きな海へとたどり着きます。

海岸に立ち、足元で砕ける波の音に耳を澄ませ、どこまでも続く水平線を見渡すと、胸が高鳴り、心がふわりとほどけていきます。

海の生き物たちが息づくその場所で、そのいのちを自分の手で獲る体験を。

海は単なる終着点ではなく、新しい始まりを感じさせる場所。波の音に包まれながら、星空を映す海のそばで迎える夜。

その深い静けさの中で、心は何を感じるのでしょう。

 

 

05 森・山

海まで注ぐ水の始まり。

滑床渓谷の水音が耳に響き、その音を追いながら鬼ヶ城山系へと足を踏み入れ、苔むした岩をよじ登り、冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んで、一歩ずつ前へと進んでいきます。 

山々の静けさに抱かれながら、植物や動物たちはどんなふうに支え合っているのでしょう。1泊2日の縦走登山で、自分も大きな自然の一部だと実感し、心がどんどんひらかれていきます。

正解もマニュアルもない、ほんとうの冒険が始まるのです。

 

 

06 テント・火起こし・野外炊事

9泊10日のあいだ、雨の日も風の日も、すべてを自分達の力で整えます。

テントを立てるところから、快適に過ごす工夫まで一つひとつ。

食事だって、かまどを組み、薪を集めて火を起こし、食材を探して、手間ひまをかけてつくる。最初はぎこちなくても、仲間と一緒に少しずつ。

やり遂げた瞬間の達成感は、何ものにも代えがたいもの。自然の中で、ほんとうの暮らしの力を学ぶ日々が、ここには待っています。

 

 

大自然の中で、からだとこころをめいっぱい使う体験。

子どもたちは、自然の偉大さと、いのちの尊さを全身で感じていきます。

一緒に過ごす“仲間”も、NAME CAMPの魅力

 

今年のキャンプには、キャンプディレクター・まいまいのパートナーであるきんたろうや、多様な経験を持つ水際のロッジスタッフ、さらにはあめつち学舎の高校生2人もともに大冒険を駆け抜けます。

年齢も背景も異なる仲間と一緒に過ごすことで、子どもたちは自然と、ひとと、自分と深く向き合っていきます。

 

あめつち学舎の高校生2人。写真右のおうすけはNAME CAMP経験者。

 

坪井映二郎 狩猟暮らしナビゲーター(狩猟家・プラネタリーコーチングコーチ)
船越友記郎 森川海ナビゲーター(森林生態系スペシャリスト)

 

昨年までの様子

 

2023年8月 第3回 僕の最後の夏休み、まっしろな肌に色がついた

2024年8月 第4回 NAME CAMP 2024「自然の脅威と共に生きる」

子どもたち一人ひとりのドラマが生まれる大冒険。

その軌跡は、スタッフの胸にも、送り出した家族の心にも深く残り続けています。

 

NAME CAMP 2025の概要

 

主催:株式会社サン・クレア
開催日程:2025年7月29日〜8月7日
参加者顔合わせ会:7月5日(土) 19:00〜20:30(予定)※オンライン
募集日程:2025年7月3日(木)※定員に達し次第締切

活動場所:愛媛県 足摺宇和海国立公園、松野町目黒、滑床渓谷、四万十川流域 他

集合解散:[初日]愛媛県松野町目黒 14:00集合・15:00解散(予定)
     [最終日]愛媛県松野町目黒 12:00集合・14:00解散(予定)

募集対象:全国在住の小学4年生~中学3年生の男女(定員10名)
参 加 費:330,000円(税込)

活動内容:野外炊事、テント泊、森川海のプログラム

申込方法:参加申込専用フォーム

 

最後に—

 

親元を離れ、自然の中で生きる。
仲間とぶつかり、助け合い、自分の感情と向き合う。
9泊10日の冒険を終えたとき、子どもたちはきっと、これまでとは違う目で世界を見ているはずです。

送り出すご家族にとっても、それは大きな挑戦。
NAME CAMPは、子どもたちの「生きる力」を信じるすべての人のための場です。

その体験が、人生のどこかでそっと背中を押す「お守り」になることを願って。
この夏、森の国Valleyでお待ちしています。

「人生のお守り」を、この夏一緒に作りませんか?