NEWS & EVENTS

森の国Valleyでのイベントやおしらせはこちらから。
2025.04.14
あめつち学舎

あめつち学舎入森式レポート〜2名の高校生がやってきた!〜

2025年4月、滑床渓谷とその流域の自然環境をフィールドに農と教育事業を手掛ける一般社団法人あめつち学舎は、国立公園の大自然や集落での里山暮らしを通じて自らの価値を知り、生きる力を学ぶ学舎として「愛媛森の国SHIP(森の国Valleyあめつち学舎)」を開校させた。(森の国Valleyあめつち学舎についての記事はこちら→morino-kuni.com

7日には、春からあめつち学舎の生徒となった2名の男子高校生を歓迎するため、入学式にちなんだ「入森式」が挙行された。

 

森の国Valleyが位置する松野町目黒集落の地域住民や高校生たちのご家族だけでなく、松野町の町長や教育長までもが、2人にとって一生に一度の経験となる入森式を見届けようと式典の会場である滑床渓谷に集まった。

式典では、あめつち学舎代表や高校生たちの挨拶だけでなく、「農作業で汚したりパッチワークなどをしたりして自分だけの作業着にして欲しい」という想いがこもった入学記念のオーバーオールがあめつち学舎のスタッフから贈呈された。

色違いのヘンプコットンオーバーオールを着こなす高校生2人(左から:かん、おうすけ)

入森式は式典だけでは終わらない。高校生2人とスタッフたちが心待ちにしていたプログラム、それは「滝つぼドボン」だ。

それぞれの決意や想いを滑床の大自然に伝えながら、底が見えない滝つぼにドボン!

身体も心もみんなで入森!

午後には、高校生たちが今後自然栽培に取り組むフィールドにて、野菜の育苗をする「農」のプログラムを実施。毎朝の温度管理や水やりは、高校生の日常の一部となる。2人はこの日、自分で育てたものを自分で食べるという自給自足への一歩を踏み出した。

家族にプレゼントするためのベビーリーフも自らの手で育てていく。自分の家族が食べる姿を想像すれば毎日のお世話もへっちゃらかな。
育苗後は柚子の植樹。これからは山にも植林をしてみんなで未来の森を作っていこう。

畑でのプログラムを終えて向かったのは、スタッフがいつもお世話になっている地元住民のお宅。はじめましての挨拶の後には野菜の収穫をさせてもらえることに。

周りの誰かが育ててくれた野菜をいただく経験は、2人の心を豊かにしてくれるはず。

夜には、2人の寮でもある宿泊施設、水際のキャンパスにて家族やスタッフと夕食を囲んでいた高校生。「農」や「食」などそれぞれの業界で活躍するあめつち学舎のアドバイザーたちから届いたビデオメッセージが披露された。

「食」部門のアドバイザーからはコックコートの贈り物まで。オーバーオールに続いてコックコートも見事な着こなし。

夕食後は、滑床渓谷内のキャンプ場にてキャンプファイヤーを実施。松明を持って入場する高校生たちを家族やスタッフがそれぞれの眼差しを向けながら見守った。

 

さあ、あめつち学舎の一期生。

この場所でどんな出会いがあり、2人が何を見つけ、何を失うのか。
まだ誰にもわからない。

 

耳を澄ませ、土に触れ、風に問いかけ、
日々の暮らしのなかで自分なりの答えを探していこう。

 

森の国Valleyへようこそ。