AMBITION

森の国 Valleyの挑戦
2024.02.04
水際のキャンパス

ニールセン北村朋子さんと共に考える、ぼくたちの未来。

#Event

2024年1月10日〜13日に、デンマークロラン島在住の文化翻訳家、ニールセン北村朋子さんが森の国に来られた。3日間かけてゆっくり目黒集落や滑床渓谷をご案内し、夜は食卓を囲みながら未来について語り合う豊かな時間となった。

ニールセン北村朋子さんは、デンマークのロラン島在住で「日本の子どもや若者がもっとのびのび生きられる教育や社会に変えたい」という思いのもと、デンマークと日本をつなぐ架け橋として、講演、ワークショップなどを多数実施して活動している。世界の幸福度ランキングでも毎年トップにランクインするデンマークは、報道の自由度や民主主義、SDGsの取り組みなど多くの面で世界が注目している国だ。この背景にはデンマークの教育システムも大きく関係しているようだ。

2024年1月11日には、ニールセン北村朋子さんを講師としてお迎えし、松野中学校の中学3年生の授業の中でデンマークの教育や民主主義について講演をしていただいた。

デンマークには高校に上がる前に1年間、親元から離れて仲間とともに暮らしながら学ぶエフタスコーレという学校を選択することができる。デンマークの9年生の卒業生のうち4分の1にあたる3万人が通っているという。

また、デンマークの学校では学年ごとの統一された教科書がなく、各生徒のレベルに合わせて教員がオリジナルの問題集を作成する。加えて、生徒たちの生活や成長を観察し、自立をサポートする「ペタゴー」と呼ばれる専門職があるのだそう。

日本とは全く異なるデンマーク教育について、興味津々で聞く生徒たち。授業後半の30分間、生徒たちは4つのグループに分かれ、3~4人のグループの中で「もしあなたが中学4年生を選択するとしたら、どんなことをやりたい?」 というテーマでグループディスカッションを行った。

各グループでは「サッカーが好きだからもっとやりたい」「絵が得意」など、自身の得意なことや好きなことについての話題で盛り上がった。また、「デンマークの校則のない学校なんて羨ましい」と言う声も多かった。

最後に朋子さんは松野中学3年生に語りかける。

「ぜひ1回は今いる地域やコミュニティーから出る機会を持ってみて。自分たちの住んでるところ良さを再発見してもらえたらすごくいいと思います。また、世の中にはいろんな価値観を持った人がいろんなところで暮らしているので、多様な人たちと出会って、自分が本当にやりたいことを見つけて、実現してほしいなと思います」

水際のキャンパスでのディナー。キッチンや食卓を囲み、みんなでご飯を食べる時間が、森の国滞在の醍醐味だ

写真:井上美羽
執筆・編集:井上美羽