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2026.03.01

Vol. 1 限界突破集落-森の国Valleyとは

Social Re-generator(地域蘇生人)の細羽雅之です。

森の国Valleyは、四万十川の源流にあたる国立公園滑床(なめとこ)渓谷とそのふもとの限界集落、その名も「目黒」地区からなる人口250人のフィールドです。

2020年に私たち一家がこの集落に移住した時、高齢化率は65%、出会う人出会う人がおじいちゃんかおばあちゃんばかりの農村でした。

それから数年経ち、たくさんの若者、ファミリーが30人以上移住し、(自然減で高齢者は減って全体数はあまり変わりませんが)、集落の年齢構成が大きく変わってきています。

注目すべきは、一昨年、集落にひとりの赤ちゃんが生まれたことでした。

集落にとっては実に15年ぶりの赤ちゃん。
その朗報は、回覧板で回されました(笑)

たったひとつのかけがえのない命が、じいちゃんばあちゃんたちを元気にし、集落が活気を帯びてきたのです。

さらに昨年には新たに3人の赤ちゃんが産まれ、平均年齢はどんどんと下がってきています。

なので、私たちはここを「限界突破集落」と名付けようと思っています。

なぜ、そんなに移住者が増えているのか?

大きな理由の一つが子育て環境です。

「子どもに大自然を味合わせたい。」

「親も心豊かな生活の中で、子どもとの時間を大切にしたい。」

そんな動機が便利な都市生活を離れて、コンビニはおろか信号機もない集落での生活につながっているようです。

日本は、2009年をピークに人口減少フェーズに入りました。

これから先は加速度的に人口が減っていき、2050年には8千万人台になるとも言われています。

人口増を目指すのではなく、人口が減少することを前提にしたとき、どのような社会であれば人々は真に豊かな暮らしができるのか?

森の国Valleyは、手探りでそれを創造している限界突破集落です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

森からのお知らせ

森の国Valley × 東京大学
── 科学が証明する「自然と人の好循環」論文プロジェクト始動

森の国Valleyでは現在、東京大学と連携した学術論文執筆プロジェクトを進めています。

タイトルは「ネイチャーポジティブな行動がヒューマンポジティブな結果を生み出すメカニズム」。自然にとって良い活動(ネイチャーポジティブ)が人間の心身の健康と幸福(ヒューマンポジティブ)につながり、さらにその豊かさが自然への貢献意欲を生み出す──というポジティブな循環モデルを学術的に提唱するものです。

森の国Valleyでの暮らしや実践知、四万十川源流域での活動がその具体的な事例として論文に盛り込まれます。「人は自然の一部」や「あめつちの心」という感覚知や考えを、データと科学という共通言語で社会へ発信を試みる重要な第一歩です。

現在、学術誌への投稿に向けて最終調整中。詳細は3月中旬のメルマガにて改めてお届けします。どうぞご期待ください。

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