RESIDENTS

森の国 Valleyの住人

No.8
初めての挑戦

インターン生
4月1日から1ヶ月間のインターンとして東京からやってきた梶ちゃんは、ここ森の国でECサイトの立ち上げを任され、地元の農家さんと共にゼロイチで事業をスタートしている。

森の国には、全国から大学生のインターン生が集まってくる。

4月1日から1ヶ月間のインターンとして東京からやってきた梶ちゃんは、ここ森の国でオンラインサイトの立ち上げを任され、地元の農家さんと共にゼロイチで事業をスタートしている。

森の国で新たな挑戦をする大学三年生の梶ちゃんは森に来て、何を感じたのだろうか。仕事について、インタビューを行った。

馬を飼いたい企業!?

就職活動を意識し始める大学3年の春。
コロナ禍で都内の一人暮らしの家に閉じこもる生活をする中で、東京の外に行きたいという思いが爆発しかけていたという梶ちゃん。

そんな中、オンラインの就活イベントに参加して、サン・クレアという会社を知った。

「イベントに参加していた他の企業は大企業ばかりで、バチバチの決まったプレゼンをされている中で、サン・クレアの細羽社長がすごく自由な感じでお話しされていたのが印象的でした。
『馬を飼いたいです』というお話を聞いて、『異色の企業がある』って思って。笑」

こんなに優しいの!?

初めて愛媛に来た彼女が最初に感じたことは、人のあたたかさだったと言う。

「東京だと人に道を聞いても、無視されたり、淡々と答えるだけだったり、少し冷たい対応をされることが多いのですが、初めて松山に来た時、駅で歩いている人に道を聞いた際、すごく丁寧に教えてくれたのに驚いて。松山は田舎ではなく、地方都市なんですけど、ここでもうこんなあたたかいんだと思って。」

「森の国に来る前は、都会のよそ者の自分が地元の人たちに受け入れてもらえるか不安だったんです。でも、実際に来てみると地元の農家さんは『え、こんなに優しいの??』とびっくりするくらい優しくしてくださって、そんな不安は一瞬にして吹き飛びました。」

地元農家の毛利さんご夫妻と梶ちゃん(左)

自分から聞くこと

インターンでは、地元の農家さんの食材をオンラインショップで販売するお手伝いをしている。ECサイト上で、生産者ページと商品のページを作り、価格設定も行いながら、出品、配送の手配をするところまでを1ヶ月で行う。

初めてのインターンで最初はわからないことだらけだったけれど、とにかく自分から人に聞くことで、課題をクリアしていったという。

「インターンで感じたことは、会社の全てをわかっているわけではないので、自分のやっていることについて、誰の許可を取ればいいのか、どこまで踏み込んだらいいのか、誰の指示を仰げばいいのか、悩みました。

『自分で考えろ』と言われちゃうかもしれないと、始めは聞くことを躊躇していたのですが、勇気を出して聞いてみたんです。そうしたら、みなさん親身になって相談に乗ってくださったり、社員の方々も声をかけてアドバイスをくださったりして、色々な方に相談しながらできたので、良かったです。」

社会に対して責任をもつという感覚

「1ヶ月でまずは1件売るという目標設定をし、それに向けて自分でやることを決めていました。私が今やっている仕事は、自分だけの仕事ではなく、サン・クレアの梶ですって名乗っているわけだから、みんなに迷惑がかかってしまうことがないように、と、責任を感じながら働くことができたのはインターンをやってみて得られたことでした。

責任感を持って仕事をする感覚は、アルバイトや、学生生活の経験の内では得られなかったので、これから社会に出て仕事をしていく上での、初手の感覚をちょっと掴めたのかなと思います。
このインターンをきっかけに、これから他にもどんどんやれることを増やしていく足掛かりにできたらなと思います。

自分の中で感じた不安や大変だったことについても、隠すことなく赤裸々に語ってくれた梶ちゃん。
1ヶ月という短いインターン期間であったが、自分なりに考えを巡らせながら、着実にこの経験を自分のものにしている彼女の姿から学ぶこともたくさんあった。

森の国では悩める学生も社会人として働く大人も、自分の将来について、生き方について、ゆっくり考えられる環境がある。
ここでの経験をきっかけに、自分の道を選ぶきっかけになってくれれば嬉しい。

ライター/井上美羽

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