梅が教えてくれる一番おいしい瞬間を大切に。
夏のはじめ。
目黒集落の山際にある梅畑は、甘酸っぱい梅の香りに包まれる。
そして、梅の木の下で朝日を受けて、黄金に光るのは完熟の南高梅。

完熟南高梅は、決してお店には並ばない。
それくらい貴重なもの。
その理由は、足がはやく、市場にはほぼ出回らないからだ。
皮が薄く、身が柔らかい果実は、とても傷みやすくデリケートだといわれる。
梅畑を管理する、芝みきさんは、夜明けとともに畑に向かい、
目を凝らして傷の少ない完熟梅を見つけ、優しく拾い上げ、選別して出荷する。

それは時間との戦い。
いかに見落とすことなく、一番おいしい状態で消費者のもとに届けるか。
木から摘んで出荷する方法よりも手はかかるけれど、
梅が教えてくれる一番おいしい瞬間を大切に。。。
完熟梅は、梅干しはもちろんのこと、ジャムやジュース、梅酒にしても青梅とは全く異なった美味しさがある。
芝さんいわく、
「何年も寝かしたウイスキーのような芳醇な香り」なのだとか。
森の国では、芝さんが育てた完熟梅を、ジャムに加工することを計画中だ。
ライター/東 真貴

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そんな新鮮な気持ちにさせてくれるロッジ型の宿泊施設です。 -
野生のピッツェリア Selvaggio(セルバッジオ)
清らかな水があり、山菜や木の実や野菜が採れる山里があり、
貝や魚が取れる海が近くにある。
また、燃料となる薪が手に入る素晴らしい環境の中で、
生産者の顔が浮かぶような食材を使い、
イタリアの食と松野や四国の食材の融合、
そして持続可能な食文化の創造を目指して。