あめつち便りアーカイブ
Vol. 3 森の国ホテル
Social Re-generator(地域蘇生人)の細羽雅之です。
松野町は平成バブルの最盛期に、滑床渓谷の森の中に「森の国ホテル」を建設しました。
深い緑の中にひっそりとたたずむ赤い屋根の洋館はとても風情があり、開業当初は予約が取れないホテルとして愛媛では知らない人がいないくらい有名でした。
やがて平成が終わり令和の時代に近づくにつれ、人気だったそのホテルも衰退していきます。
民間事業者として引き継いだ私は、2019年に森の国ホテルの再生に取り組み始めました。
まずは、別館としてホテルのすぐそばにある「森の国ロッジ」からリノベして、その名を「水際のロッジ」に改名しました。
オープンしたのは2020年の3月20日。
その2週間後に当時の安倍首相は第1回目の緊急事態宣言を発令しました。
コロナパンデミックの始まりです。
その当時、TVで盛んに騒がれていたのが、横浜港のダイアモンドプリンセス号です。
しばらくして、水際作戦失敗と連呼されるようになりました。
まさかの「水際」かぶり(笑)
水際のロッジを改名して、「瀬戸際のロッジ」にしようか。
当時は笑うに笑えない冗談を言うしかない状態でしたが、待てど暮らせどお客さんは来ません。
いきなり経営ピンチに追いやられてしまった私は、大自然の森と川に癒されながら思考を巡らせました。
「この森の中にある施設を任された意味はなんだったんだろう。」
「あめつちの心に近づくとはどういう意味だろう。」
お金はなくなっていくけど、時間だけはたっぷりとありました。
コロナパンデミックは人類への警鐘と捉えることができます。
古くはペストやコレラから続く疫病。
百年前に猛威を振るったスペイン風邪では、1億人近くの人が亡くなりました。
全人口の3分の1の人が罹患し、その内2割が亡くなったと言われています。
ときに自然は脅威となって人類を襲ってきます。
時代が変わり人々がその惨劇を忘れた頃に新たな疫病や災害が訪れる。
人類の歴史とはその繰り返しのようです。
人々があめつちの心を忘れた頃、それを思い出させるように自然が知らせてくれている。
当時の私にはそう思えてきました。
それは、私の中でぼんやりとしていた「あめつちの心」という森の国Valleyのキーコンセプトが、固まり始めた瞬間でもありました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました
森からのお知らせ
森WEEK 2026@目黒(4/22-25)開催します。
森の国Valley、本年からの新しい取り組み、森WEEKのご案内です。
1.森・川・海の「循環」を考える流域シンポジウムでは、
・京都大学名誉教授 田中克氏
・イヨスイ株式会社 代表取締役社長 荻原達也氏
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多くのパネリストをお迎えして、環境、経済、学術、食など様々な角度から
多様なディスカッションを行います。
行政関係の方、企業経営者、幹部の方から、学生さんまで多くの方にご参加頂ければ幸いです。
2.週末は、目黒集落でのイベントを楽しむ2日間、「バーニング目黒」です。
放置竹林を伐採して、お焚き上げで盛り上がろう!
地元の方も参加する楽しいイベントです。
前夜祭では四万十川流域食材 x 美味しい手料理を楽しむ交流会もございます。
友人グループ、ご家族づれもお楽しみいただけますので、宿泊も含めて、ぜひご検討ください。