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森の国の山城『河後森城跡』から、松野町の歴史を振り返る

森の国、松野町にはかつて山城があったことをご存知だろうか。
山城とは、一般的に想像される「天守閣」のある城とは違い、要塞として山の中に建つ城のこと。
詰城である山城は、山を切り盛りして築かれている。山を削って曲輪(くるわ)と呼ばれる平たん面を造成し、敵陣営が尾根づたいに攻めてくるのを防ぐために尾根をスパッと断ち切る堀切(ほりきり)を構え、曲輪造成や堀切で削り取った土で土塁を構築している。
戦国時代の山城は、まさに城という文字の通り、土から成るものであり、建築施設ではなく、土木施設だったのである。

今回やってきたのは松野町の山城跡である『河後森城跡』。中世・戦乱の時代、1196年に伊予と土佐との国境に築かれ、1615年に一国一城令により廃城になったのだそうだが、城跡として一部復元され、当時の面影を残している。

松丸駅から徒歩で行ける距離にこの河後森城跡は在る。まるでジブリ映画の森の中に迷い込んだかのような不思議な世界だ。植物やここに棲む生き物たちが、長い間手を取り合い、彼ら自身の力で強く育ってきたことを物語ってきたかのような、強い自然の生命力を感じる。

そして山を流れる水路の影からはなんとも不思議な蛙の声が聞こえる。
細長い山道をのぼり頂上まで行くと、森の国を一望できる絶景が広がる。

城跡なだけあり、ここから町を眺めているだけで殿様になった気分に。

山の周囲には四万十川の支流の広見川、堀切川、鰯川の3つの川が流れており、それらが天然の堀として機能していたのだそう。

この河後森城跡を散策しているだけで、自然をうまく活用しながら戦国の時代を生き抜いてきた武将たちの生き様を追体験することができる。

河後森城跡のページはこちら▼
https://www.town.matsuno.ehime.jp/site/kagomorijou/

ライター/井上美羽

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