森の国

LIFE

森の国の暮らし

水を辿るということ。

森の国に家族で移住された細羽社長。社長の森の生活を追っていくと、とても面白く学ぶことが多い。というのは、社長自身も現在進行形で森を、自然を、土を、学びながら生活しているからだ。

昨日はご近所の農家さんから田んぼを一反いただいたと言うことで、早速米作りを始めることに。
田植えをするのかな、その前に土を耕さなきゃかな?という心構えで現場に向かったのだが、その日の作業はなんと土木工事から始まったのだった。その背景には水と、有機農業のちょっとしたカラクリがある。

土木からスタートした米作り。なぜかというと・・・。

美味しいお米を作るために

山に囲まれた松野町目黒集落(通称森の国)では滑床渓谷から流れるミネラルたっぷりの水を引いて美味しいお米『目黒米』を作る。

川は繋がっているため、上流域で米作りを行う人は、下流域の人たちのことも考えて、農薬を使わないようにお米を育て、水をきれいに使うことを意識していたと言う。

そんな話を聞いた細羽社長は『森の恵を生かした美味しい無農薬米』を作ることを決める。そしてそのために必要だったのが、『森の水』の確保であったのだ。

水田に水を引くための水路

水田はその名の通り、まず『水』を引く必要がある。通常水田の周りの水路から水を汲み上げる。

もともとは山の天然水をそのまま水田に引くために、水路をうまく交差させ、生活排水と分けていた。

上下に流れているのが生活排水、左右に流れているのが山の天然水

しかし、最近では、生活排水や上流の水なども水田用の水路に入り込んでしまうこともあり、今回いただいた田んぼ脇の水路にも、純粋な山の天然水は流れていない。

細羽社長「この水路から吸い上げてお米を育てれば簡単なんだけどね〜。」

やるなら美味しいお米をつくりたい!というわけで良質な『森の水』を使うために、パイプを使い、水を引くことにしたのだ。

『水』を引くのがなかなか難しい

とはいっても一筋縄では行かない。

今回の田んぼから50m上ったところには、綺麗な森の天然水が水路を流れている。

ここから水を持ってくるためには、パイプを通すしかない。

パイプを調達。

水路の上に、50mほどのパイプをつなげる。

この中の穴にも、

潜り込む。

橋の下の穴も見事貫通。

森の恵が田んぼに到達

そして炎天下の中作業すること約4時間。

ようやく森の恵が田んぼに降り注ぐ。

「ああ、やっと『水』が引けたね。」

こうして初めて土を耕すという作業に入ることができるのだ。

実際に農作業をやり、自然と触れて初めて水の循環を知ることができる。
そして、有機農業というなるべく自然に負荷をかけない農業の大変さも身を持って知る。
農業は、やればやるほど奥が深いのだ。

ライター/井上美羽

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