LIFE

森の国 Valleyの営み
2021.11.22

隠れたしいたけの森

#Agriculture#Eat&Food#自然農法

秋の味覚の一つ。しいたけ。
森の国では、原木しいたけを栽培している住民も多い。
今年でしいたけ栽培を始めて5年目になるという農家さんが「今日しいたけを採りに行くよ〜」と誘ってくれたので、早速ついていってみた。

しいたけ栽培には、風通しがよく、直射日光があたらず、適度に木漏れ日が差し込む湿度の高い場所が適しているという。
そしてそんな気候条件にぴったりの環境が、森の中だ。

水路をたどり3分ほど歩くと、踏み入れたことのない森が見えてきた。

これぞ、しいたけの森!
まさにしいたけ栽培にはもってこいの、美しい環境だ。
雨が降ると大きく成長するため、雨上がりの翌朝に収穫するのが良いとか。

初めて生でみた。原木に成っているしいたけを。
ちなみに、原木の最適樹はクヌギやコナラなどが良いと言われている。

収穫方法は石鎚となる根本部分をつまんでクイっとひねるだけ。
「カサの裏を触ってみて膜がなくなってたら採って良いよ〜」と教えてくれた。
(最初はカサの裏にヒダがあり、薄い膜ができているがその膜はだんだんと切れるのだそう)

カサが開ききっておらず、巻きが少し残っているしいたけ。
「これぐらいが一番おいしいばい」とのこと。

たくさん収穫でき、すぐには食べきれないので半分以上は乾燥させ、保存食に。

生の原木しいたけはあまり市場には出回らないから、とても貴重。
早速家で焼いて食べてみると、肉厚でモチモチで驚いた!
歯応えがあり、噛めば噛むほど味が出てくる。

今まで食べたしいたけの中でも最も美味しいしいたけだった。

ライター/井上美羽