あめつち便りアーカイブ
Vol. 14 子どもの声が戻ってきた集落。
Social Re-generator(地域蘇生人)の細羽雅之です。
昨日は、目黒集落の盆踊りと花火大会でした。
人口わずか250人ほどの小さな集落ですが、毎年この時期になると、中央公民館の敷地にやぐらを組み、集落や近隣の方々が集まって盆踊りを楽しみます。

そして盆踊りが終わると、集落の真ん中にある田んぼの畦道から花火が打ち上がります。
夜空いっぱいに広がる花火。
「ドーン」という音が、森の国Valleyを囲む山々にこだまして、何度も響き渡ります。

都会の花火大会とは違って、場所取りもなければ交通渋滞もありません。
集落のどこにいても、そこが特等席です。
決して大きなお祭りではありません。
でも、みんなで準備をして、みんなで夜店を出して、大人も子どもも一緒になって楽しむ。
こういう時間も、コミュニティにとって、とても大切な営みなのだと思います。
これからも、できるだけ長く続いてほしい風景です。
私が目黒集落に移住した6年ほど前、この集落の高齢化率は65%ほど。
小学校はすでに閉校し、ちょうどコロナ禍とも重なって、集落全体がどこか静まり返っていたように記憶しています。
ところが最近、少しずつ空気が変わってきました。
20代、30代の若い移住者が増え、赤ちゃんもこの3年間で5人誕生しました。
通信制高校「あめつち学舎」には、東京から2人の高校生がやってきました。
大学生のインターンも来ます。
20代の若者がいて、30代の子育て世代がいて、昔からこの土地で暮らしてきたおじいちゃん、おばあちゃんがいる。
盆踊りの会場を眺めながら、
「いろんな世代がいるって、いいな。」
と、あらためて感じました。
子どもの声が聞こえる。
高校生が歩いている。
若いお父さん、お母さんがいる。
そして、その隣でお年寄りが笑っている。
人数の多さだけではなく、いろいろな世代が一緒に暮らしていることそのものが、地域の元気につながっているのかもしれません。
そして、今いる子どもたちや若者たちが成長し、また次の新しい命や、新しい人たちを迎えていく。
そんな循環が少しずつ生まれていけば、この小さな集落にも未来が続いていくのではないかと思っています。
もちろん、人口250人の集落です。
これから先も、いろいろな課題が出てくるでしょう。
だからこそ、今、子どもたちの声が戻ってきたこのタイミングで、
「これから、どんな集落にしていきたいのだろう?」
ということを、みんなで考えてみたいと思っています。
そんな思いから、妻の伸枝が中心となって、一つのイベントを企画しました。
テーマは、
「子どもたちに、何を残しますか?」
です。
食べもの。
田んぼ。
森や川。
地域の文化。
人と人とのつながり。
子どもたちに残したいものを考えていくと、それはそのまま、「これから私たちはどんな地域で暮らしたいのか」という問いにつながっていくように思います。
今回、元農林水産大臣の山田正彦先生と、「奇跡のりんご」で知られる木村秋則さんのもとで自然栽培を学ばれた佐伯康人さんをお招きします。
また、日本の食料安全保障について長年発信されている東京大学名誉教授の鈴木宣弘先生にも、動画でメッセージをいただく予定です。
食と農業を入り口にしながら、これからの地域について一緒に考えてみたいと思います。
都市には、都市ならではの豊かさがあります。
そして、人口250人の小さな集落にも、ここにしかない豊かさがあります。
もしかすると、「限界集落」と呼ばれている場所にこそ、これからの時代の暮らしを考えるヒントが、まだたくさん眠っているのかもしれません。
そんな可能性を、皆さんと一緒に探していけたらと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
森からのお知らせ
四万十川源流の未来を考える会
〜子どもたちに何を残しますか?〜
食と農業、そして地域の未来
赤ちゃんが生まれ、子どもたちの声が戻り、若い世代が少しずつ増え始めた今だからこそ、
「この地域の未来を、みんなで考えてみたい。」
そんな思いから生まれたイベントです。
食や農業のこと。
子どもたちのこと。
そして、これからの地域のこと。
専門家のお話を聞くだけではなく、それぞれが自分たちの暮らしや未来について考える時間になればと思っています。
ご都合が合いましたら、ぜひ目黒集落へお越しください。

あめつち便りは、代表細羽雅之が森の国Valleyの考え方を、日々の営みを通してお伝えするコラムです。メルマガで定期配信いたしております。
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