あめつち便りアーカイブ
Vol. 8 あめつち学舎
Social Re-generator(地域蘇生人)の細羽雅之です。
人口250人の森の国Valleyには、学校がありません。
かつて集落にあった唯一の小学校も、8年前に廃校となりました。
私たち家族が移住してきた頃、小学生と中学生だった娘たちは、毎朝スクールバスで松野町の中心部まで通学していました。
そして高校になると、隣町の鬼北町や宇和島市まで通わなければなりません。
そんな日々を過ごしながら、ふと思いました。
「この集落に高校があったらいいのになぁ。」
すると、その思いはいつしか、
「ないなら作ろう」
へと変わっていました。
その名も――
「あめつち学舎」。
高校がないなら、高校を作ってしまおう(笑)。
そんな少し無謀な挑戦から始まった学校です。
あめつち学舎は、2025年に開校した通信制高校です。
通信教育によって高校卒業資格を取得しながら、この豊かな森と川に囲まれた集落で青春を過ごす。
自然の中で暮らし、人と関わり、自分自身と向き合う。
そんな学びの場があってもいいのではないか。
仲間たちと語り合いながら、この学校を立ち上げました。
しかし正直なところ、不安もありました。
「本当にこんな山奥まで生徒が来てくれるのだろうか。」
人口250人の集落です。
コンビニもありません。
電車もありません。
都会の高校生にとって魅力的に映るのか、まったく自信がありませんでした。
ところが、開校すると驚くことが起きました。
関東から二人の高校生が入学してくれたのです。
一人は新宿生まれ、新宿育ち。
もう一人も埼玉の都市部で育った生徒です。
二人とも、今ではすっかり地域に溶け込み、この集落での暮らしを楽しんでいます。
地域のおじいちゃん、おばあちゃんと話し、畑を手伝い、川で遊び、森を歩く。
そんな何気ない日常が、彼らにとっては新鮮な学びの連続になっています。
最近、「不登校」の子どもたちが増えていると言われています。
私が子どもの頃は、「登校拒否」と呼ばれ、どこか後ろ向きな印象がありました。
しかし、今の時代は少し違うように感じます。
学校に行けないのではなく、
自ら考え、自ら選び、
今の教育環境とは違う道を歩むことを決断する。
私たちは、そんな姿を「積極的不登校」と呼んでいます。
繊細で豊かな感性を持つ若者たちは、ときに大人よりも早く社会や教育の課題に気づきます。
そして、自分の人生を自分で選び取ろうとする。
その勇気や主体性に、こちらが学ばされることも少なくありません。
森の国Valleyで暮らす二人の高校生。
彼らは日々何を感じ、何を学び、どんな未来を描いているのか。
次回の森コラムでは、そのリアルな暮らしぶりをお届けしたいと思います。
もし身近に、不登校や教育について悩みを抱えている方、あるいは考えていることがある方がいらっしゃいましたら、ぜひこのメールに返信してください。
皆さまのお声を、今後の活動の参考にさせていただければ幸いです。
あめつち学舎HP
https://morino-kuni.com/ametsuchi-gakusha/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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