あめつち便りアーカイブ

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2026.07.24

Vol. 11 森が、いちばんの先生になった日

Social Re-generator(地域蘇生人)の細羽雅之です。

目黒集落では、蝉の声が日に日に大きくなり、本格的な夏の訪れを感じています。

先日、この夏からスタートした「森の国Valley 夏休み滞在プラン」の第1回目を、無事に終えることができました。

各日程3組限定・完全招待制。
2泊3日のあいだ、私とネイチャー活動家のユキオさんが、皆さんと寝食をともにしながら森をご案内する、小さな旅です。

初日は渓谷を歩き、森の楽しみ方を知るところから始まりました。

夕方には、生地からこねるピザづくり。
夜は焚き火を囲み、炎を眺めながら親子で静かに過ごす時間。

都会では意外と少なくなった、「何もしない贅沢」が、そこにはありました。

翌日、子どもたちは滑床渓谷へ。

最初は水の冷たさに驚いていた子も、気づけばタモ網とバケツを持って、生きもの探しに夢中になっています。

「見て!」

そう言って見せてくれたのは、手のひらにちょこんと乗る小さなカワゲラ。

「この虫を餌にすると魚が釣れるんだよ。」

「じゃあ釣り竿も作ってみよう。」

竹を切って竿を作り、その竿で釣ったカワムツをみんなでフリットにしていただく。

一本の川の中でつながる、小さな命の循環です。

子どもたちは、生きものに夢中になっているとき、本当に目が輝きます。

誰かに「学びなさい」と言われたわけではありません。

教科書もありません。

ただ、「知りたい」という好奇心だけが、子どもを学びへと導いていきます。

その姿を見るたびに、私は「自然は最高の先生だ」と感じます。

その後、一枚岩の天然ウォータースライダーへ。

何度も何度も岩を滑り降り、大笑いしながらまた坂を登る。

続いて竹のイカダに乗り、棹を握る。

「今度はイカダも作ってみたい!」

遊びは、次の創造へとつながっていきます。

そして最後は田んぼへ。

最初は恐る恐る足を入れていた子どもたちも、泥の感触にすっかり夢中。

「この水はどこから来るの?」

そう問いかける子どもたちに、

「今朝遊んだ滝から流れてきた水なんだよ。」

と伝えると、その目がまた大きく開きます。

森から川へ。

川から田んぼへ。

そして海へ。

水は、人も、生きものも、すべてをつないでいます。

森も、川も、水も、土も、そして人も。

本当は最初から、ひとつの大きな循環の中で生きています。

そのことは、言葉で教わるよりも、自分の足で歩き、自分の手で触れ、自分の心が動いたときに、初めて深く理解できます。

この2泊3日で子どもたちが持ち帰ったものは、魚や虫の名前ではなく、「自然とつながっている」という感覚だったのかもしれません。

森が先生になり、子どもたちが学び手になる。

初日と二日目の夜は、森の中で焚き火を囲みました。

ゆらゆらと揺れる炎を眺めながら、親子が静かに並んで座る時間。

普段ならスマートフォンを見ているような時間も、この夜だけは、火を見つめ、虫の声に耳を澄ませます。

そんな姿を見ていると、不思議なことに、子どもだけではなく、お父さんの表情まで少しずつ変わっていくのです。

翌日、滑床渓谷で子どもたちが夢中になって生きものを探している横で、お父さんも一緒になって川へ入り、魚を追いかけ、竹を切って釣り竿を作る。

気づけば、お父さんの目も、いつの間にか少年のように輝いていました。

子どもは遊びの天才ですが、大人も本当は同じなのかもしれません。

自然は、子どもだけでなく、大人の中に眠っていた好奇心まで呼び覚ましてくれる。

そんな光景を目の前で見るたびに、この森の持つ力の大きさに、私は驚かされます。

そんな夏が、今年も始まりました。

この森に遊び、この森に学びて、あめつちの心に近づかむ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

森の国Valley夏休み体験プランレポートはこちらから。
https://morino-kuni.com/challenge/8614/

森からのお知らせ

【夏休み特別企画】

予定外が、いちばん旅を面白くする。
アクシデンタル・ツーリズム(偶発的な旅)
〜 水際のロッジ 夏休み滞在プラン 〜

今回ご紹介した2泊3日の時間は、決して特別なプログラムを用意したから生まれたものではありません。

川で虫を見つけたこと。
竹を切って釣り竿を作ったこと。
田んぼの泥に思い切って飛び込んだこと。
焚き火を囲み、親子でただ炎を眺めていたこと。

そんな一つひとつの「予定外」の積み重ねが、子どもの目を輝かせ、そして、お父さんやお母さんまで少年少女のような表情に変えていきました。

森の国Valleyには、時間割どおりに進む旅はありません。

その日の天気。
その日の川。
その日に出会う生きものや人たち。

自然に身を委ねるからこそ生まれる偶然が、この場所では何よりの贈りものになります。

この夏、ご家族で「何をするか」ではなく、「どんな自分に出会うか」を楽しむ旅に出かけてみませんか。

メルマガ読者限定・各日程3組様だけの特別なご案内です。

▼ 詳細・お申し込みはこちら
https://morino-kuni.com/invitation-only/