あめつち便りアーカイブ

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2026.07.02

Vol. 9 君はどう生きますか?

Social Re-generator(地域蘇生人)の細羽雅之です。

人口250人の目黒集落。

この小さな集落に、今年から少し不思議な光景があります。

高校生たちが空き家を借り、自分たちで暮らしているのです。

森の国Valleyにある通信制高校「あめつち学舎」には、現在二人の男子高校生が在籍しています。

彼らが暮らすのは、集落の空き家。

最初は長年使われずに残されていた家具や家財道具でいっぱいでした。

タンスを運び出し、部屋を片付け、壁や天井を塗り直し、ガスコンロや冷蔵庫を設置する。

そうして少しずつ、自分たちの「居場所」をつくり上げていきました。

自分が暮らす場所を、自分の手で整える。

これもまた、大切な学びです。

寮とはいっても、寮母さんはいません。

毎日の食事は自炊です。

洗濯も掃除も、自分たちで行います。

考えてみれば、大学生になって一人暮らしを始めれば誰もが経験することです。

彼らは少しだけ早く、その練習をしているのかもしれません。

食材も、できる限り集落の中で調達します。

お米や野菜を分けてもらい、ときには鹿肉をいただくこともあります。

釣り好きの生徒は、自分でアジやウナギを釣って食卓に並べることもあります。

いただいた食材を、自分で料理して食べる。

そんな暮らしの中で、「食べる」ということの意味を身体で学んでいきます。

もちろん、もらってばかりでは循環は続きません。

畑仕事を手伝う。

草刈りをする。

子どもたちの遊び相手になる。

地域の方々に支えてもらいながら、自分もまた地域を支える。

その関係性の中で、「お金だけではない豊かさ」や「与えることと受け取ることの循環」を学んでいるように見えます。

あめつち学舎のコンセプトは、

「君はどう生きますか?」

一人はダンスを軸に、演劇やエンターテインメントの世界を目指しています。

もう一人は格闘家になる夢を持ち、日々身体を鍛えています。

夢の形は違います。

けれど共通しているのは、その夢を支える「生きる力」を身につけようとしていることです。

自分で食べる。

自分で暮らす。

人と関わる。

地域に貢献する。

そんな当たり前のようでいて、実は学校ではなかなか学ぶ機会の少ないことを、彼らは日々の暮らしの中で学んでいます。

そして、この集落には乳幼児から小中学生、大学生、若い家族、高齢者まで、多様な世代が暮らしています。

彼らは毎日の生活の中で、多様な世代と自然に交わります。

それぞれの人生に触れ、それぞれの価値観に出会う。

教科書では学べないことが、ここにはたくさんあります。

人口減少が進む日本。

これからの時代に必要なのは、知識だけではなく、人とつながりながら自らの人生を切り拓いていく力なのかもしれません。

彼らが将来どんな大人になっていくのか。

どんな人生を歩んでいくのか。

地域のみなさんと一緒に、その成長を見守れることをとても嬉しく思っています。

森の中の小さな高校で始まっている挑戦は、もしかすると未来の教育のひとつの姿なのかもしれません。

あめつち学舎HP
https://morino-kuni.com/ametsuchi-gakusha/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

森からのお知らせ

Global Nature Positive summit 2026(熊本)に出展します。

今年7月、熊本で開催される「Global Nature Positive Summit 2026」に、森の国Valleyが出展することになりました。

このサミットは、2030年までに自然の損失を止め、回復へ転じる「Nature Positive」の実現に向けて、企業、行政、研究機関、金融機関などが国内外から集い、それぞれの実践を共有する国際的な場です。生物多様性条約COP17を控えた重要なタイミングでもあり、日本から世界へ新たな取り組みを発信する機会として注目されています。

森の国Valleyでは、「Nature Positive」と「Human Positive」は切り離せないものだと考えています。自然だけが豊かになっても、人とのつながりや地域の営みが失われていては、本当の意味での再生とは言えません。

今回の展示では、京都大学名誉教授田中克先生との「森里海連環学」に基づく里山の営みと環境蘇生の取り組みや、東京大学先端科学技術研究センター西澤啓太助教との「Nature PositiveとHuman Positiveの連環」に関する論文研究などをご紹介します。

また、人口約250人の目黒集落で実践している、暮らし・農・教育・医療・観光を一つの循環として育む地域づくりについてもお伝えする予定です。

世界が「自然をどう守るか」を議論する中で、私たちは「人と自然のつながりをどう再生するか」という視点から、小さな山あいの集落だからこそ生まれる未来の可能性を発信してきます。

【夏休み特別企画】

予定外が、いちばん旅を面白くする。

アクシデンタル・ツーリズム
(偶発的な旅)

~ 水際のロッジ 夏休み滞在プラン ~

旅の思い出は、計画通りに進んだ出来事よりも、
むしろ偶然の出会いや予想外の体験から生まれることがあります。

川遊びをしていたら地元のおじいちゃんに話しかけられた。
夜、満天の星空を見上げていたら人生観が少し変わった。
子どもたちが気づけば森の中を駆け回っていた。

そんな「予定外」と出会う旅を、
この夏、森の国Valleyで体験してみませんか。

【メルマガ読者限定】
各日程 3組様限定

詳細・お申込みはこちら
https://morino-kuni.com/invitation-only/

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