FOCUS PROJECT

美食の森プロジェクト

「Soil to Plate」
—土、野菜、料理、すべてを自分の手でつくる
プロジェクト概要
内容
足摺宇和海国立公園 滑床渓谷内にあるエコビレッジレジデンス「水際のCamp-Us」のテストキッチンを活用し、商品開発、料理教室、ポップアップレストランなどのイベントを開催。
目的
自分やお客様が口にする食べ物が、どのような環境で育ったのかを知り、フードバリューチェーンの源流をたどる。食を起点に、未来の暮らし方や働き方を実践的に学ぶ場の提供。
対象
「美味しい」をとことん追求したい人
開始時期
常時
プロジェクトページ
プロジェクトマネージャー

井上 美羽

環境問題や食の分野を専門とするライター。食に関するイベントやプロジェクトの企画・運営も行う。学生時代には、フードロスをきっかけに気候変動などの環境問題に興味を持ち、オランダに留学。食の世界を深く学ぶ中で、「美味しさ」を通じて食べ手にメッセージを伝える料理人の役割が、現代社会において重要だと考えるようになる。

はじまりのストーリー

「循環型のゼロウェイストレストランモデルを創りたい」

わたしはそんな夢を抱きながら、都内のレストランで働いていました。しかし、都市にはすでに確立された経済社会があり、循環型レストランを描くにはハードルが高く、諦めかけていました。

そんな時に出会ったのが、松野町目黒という町でした。

この町には、何もありませんでした。

しかし、美しい清流水が流れ、栄養豊かな土壌がありました。自分たちが普段口にしている食べ物の起源は、隣を流れている目黒川の源流、滑床渓谷に行き着きます。

普段当たり前のように食べているもののルーツを、知ることで、そこには多くの人や動物、自然が関わっていることに気づきます。

食を通して伝えたいのは、お皿の上で感じる「美味しさ」だけでなく、その外側にある畑や人、森や海などの自然のことです。

地方には、今は価値がついていない野草や果物がたくさんあります。料理人が訪れたくなるような場所をつくり、時代に合わせて食材に新たな価値を見出してもらうことで、この町の魅力を高めていきたいと考えています。